« 2017年2月 | トップページ | 2017年7月 »

2017年3月

コンペの結果を見て

先日提出して惜しくも選外になったコンペ。
提出者限定に全案公開という機会があったので見に行きました。全ての案を見て感じたことは、ファイナリストの数案は必ずしも頭一つ飛び抜けた感があるわけではないということでした。いやむしろ、この案の方が、あの案の方が、という印象が強く残ってしまうほどでした。自画自賛ではないですが、僕らの出した案の方が良いじゃないかと思えたり、図らずも自分たちが考えたことはそんなに間違いではなかったと再確認出来ました。反省点としては、色々盛り込み過ぎてプレゼンボードにパッと見のインパクトに欠け、趣旨が伝わりにくかったかな、ということでした。
ただ納得のいかないのは、ファイナリストの中にはただ数点のパースをのせただけで特に建築としての社会的提案が無いようなものがあったりと、むしろ見た目のインパクト重視だったのか?と思えるものがあったことです。
見た目のインパクト、という意味では選外の他の多くの案にも共通していたのが、恣意的な形態操作に終始して、それについての趣旨説明もなにも無い案が多くあったこと。これではどの案を選んでも大差なかったのでは?と思えてしまい、冒頭の頭一つ飛び抜けた感がなかった、という印象につながったのです。
もちろん、中には工法や環境への提案など、社会的な取り組みについての提言なども含めた案も少なからずありましたが、そういうのは選外の方に多くあったような印象です。全案を見た上で改めてファイナリストの案を見たのですが、やはりその印象は拭えず。
これは審査する側もなかなか苦労されたのか、はたまた色んな諸事情があったのか、色々勘ぐってしまいました。その中でも最優秀賞に選ばれた案は、うまくまとめられた案で、いい意味で力の抜けたプランだったとは思いました。そこはさすがといったところでしょう。
このような類のコンペは、主催者側も審査する側もそれ相当の覚悟で望まないと、一歩先を見据えた案というのはなかなか世に出ないのだな、というのが見えた気がしたコンペでした。
なかなかその提出案の全てを見れるコンペというのはありませんが、今回こういう機会を設けてくれた主催者は素晴らしい判断をされたと思います。ただ審査そのものももっとオープンであれば、このモヤモヤ感ももう少しなかったのでは、などと考えてしまうのでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年2月 | トップページ | 2017年7月 »