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It's a Sony展

少し前に、銀座のソニービルでやっていたIt's a Sony展に行きました。
ご存知の方も多いかと思いますが、このソニービルは今年4月から解体が始まります。芦原義信設計によるこのビルは、らせん状のスキップフロアによる構成で、その高さを感じさせることなくいつのまにかグラウンドレベルから最上階まで上がっていくことが出来ます。まさに立体的な路地というべき建築です。そこで解体前イベントとして催されたのがIt's a Sony展です。

僕は兄の影響もあり、昔から大のSONYファンでした。その革新的な技術と優れたデザインに少年だった僕はとても魅了されたものです。…と、過去形なのは、残念ながら最近はそうでもなくなってしまった…ということですが。

展覧会はフロア全体でSONYの歴史を感じさせてくれるものでした。本でしか見たことのなかった名機や、初めて家にビデオが来た頃を思い出させてくれる機器、ビデオカメラが家庭に入る黎明期となったSL-F1やベータムービー(マニアックですみません)など、それはそれは感動の対面、というか再会というか、興奮しっぱなしの濃い内容でした。
周りの人々からも「懐かしい〜」などの声が各時代各フロアごとに聞こえ、世代を超えて人々の生活の中にSONYが浸透していたんだなと感じさせてくれました。

建築が背負う宿命について。大阪心斎橋にあった黒川紀章設計のソニータワーが解体されて約10年。あの時も建築の短命さを思い知らされましたが、やはり今度も。築50年ということで、「50年も」とは公式サイトによる表現ですが、建築に携わる者としてはやはり「50年しか」存在し得ない現代の建築事情になんだかやり切れない思いを抱いてしまうのです。
どんどん新しい建築は出来ていますが、またこの先50年後にはそれらの多くが解体という宿命を辿ることでしょう。環境問題の観点から、現代の建築は解体までを想定して設計していかねばならなくなっています。とはいえ、自身が設計する上では、地に根を生やすごとく、そこにとどまり続ける建築を目指したいと思うのです。














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